
映画の原作となったコミック版。
だが、その実映画はコミックのほんの序章に過ぎない。映画が終わった後から、本当の
ナウシカが始まる。映画では単なる悪役としてしか描かれなかったクシャナが、そこで
は大いなる魅力を発揮する。自身の第3軍と合流し、敵地を突破するクシャナは、
ナウシカに勝るとも劣らないほど素晴らしい。そして、解き明かされる腐海の真実、
破滅へと向かうかに見えた世界の真実。物語は意外なクライマックスへと突き進んで行く。
もう一つの歴史を紡ぐかのような、壮大なドラマをご堪能あれ。

映画版「風の谷のナウシカ」。宮崎アニメはどれも音楽が素晴らしいが、中でもこの
ナウシカの音楽は特に素晴らしい。壮大な歴史、腐海の不思議な自然を体感させる。
また、王蟲の偉大さ、腐海の美しさ、空と雲の美しさなど、その映像美は恐ろしいことに
20年を経た今なお古びてはいない。文句なしの宮崎アニメの傑作。